文化財


文化財のくらし

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漆 海棠の店舗兼住居と工房の土蔵は国の登録有形文化財です。木曽漆器の町、長野県木曽平沢に特徴的な建築様式を今に留めていることが評価され、2000年12月に登録されました。

母屋の内部は書院造りを基本とし、外観については建物が街道に面していること、庇が非常に長いこと等を特徴としています。丁寧な柱の継ぎ目、漆喰の壁、柾目の天井板、床の間の黒柿材、至る所に先人の技を噛みしめながら暮らしています。

工房の土蔵もまた分厚い土壁と漆喰に覆われ、漆の乾燥に重要な温度や湿度が年間を通じて変化のないよう作られています。構造は単純で非常に無駄がなく、機能美を感じます。100年程前に建てられた蔵は所々傷んでいますが、これを少しずつ直しながら、日本の建築文化を後世に残していかなければなりません。

漆器もまた、日本が世界に誇る文化の一つです。これを守り、世に広め、のちの世に伝えることは私たち漆芸家の使命です。