塗り


塗りと研ぎを繰り返す

DSC_2853

漆器は、生地に何度も丁寧に漆を塗り重ねて作ります。通常、木地から仕上げまで6回以上塗りの工程があります。ただ単に塗り重ねると書くと簡単に聞こえるかもしれませんが、実は大変な作業です。

漆は、光沢のある平滑面にはうまく付きません。塗ることは出来ても、ちょっとした衝撃や力で剥がれてしまいます。

漆を塗って、乾くとツヤが出ます。これは下塗りでも中塗りでも同じです。このツヤのある面に次の漆を塗っても、強度が出ません。

そこで、最後の仕上げ以前の段階では、漆を塗ったら必ず研ぎの工程が入ります。

砥石

砥石

塗る>>研ぐ>>塗るの繰り返しです。

漆は研げる程しっかり乾くのに2日ないし3日、色漆の場合には5日程かかるので、1層塗るのに一週間程度要します。

木地から仕上げまで6回塗ると、仕上げまで最低でも一月半の時間がかかってしまいます。そこに装飾が加われば更に時間が必要です。

ご注文からお渡しまで数ヶ月お待たせしてしまうこともありますが、気長にお待ちいただければ幸いです。度々製作過程を見に来ていただければ励みにもなりますので、ぜひ工房にお越しください。