
Urushi dries very slowly, it takes 1-2 days. Sometimes you need almost even a whole week.
Urushi dries very slowly, it takes 1-2 days. Sometimes you need almost even a whole week.
Most components of Urushi are organic compounds such as “urushiol”, enzyme called “laccase”, and polysaccharide gum.
Urushi lacquer contains only a few percent of moisture although it’s liquid form and dries slowly.
Urushi is one of natural lacquers and has been used in Japan for over thousands of years.
漆器の産地は全国にたくさんありますが、それぞれの地には、そこで漆器産業が根付いた理由があると思います。
木曽漆器は、塩尻市木曽平沢(旧木曽郡楢川村平沢)で主に作られています。木曽漆器が発展したのは
といった背景があったからでしょう。人の流れ、気候、漆の化学的な性質、それらの条件が満たされて産業として発達してきたのではないかと思います。気候と漆の化学の関係については別の記事で書くことにして、ここでは周辺の産業や歴史との関連について書こうと思います。
木曽平沢は、旧中山道奈良井宿と贄川宿との間に立地しています。中山道は江戸と京都を結ぶ街道の一つとして栄えてきました(正確には草津宿で東海道と合流)。近くには江戸幕府直轄林(明治以降は御料林と呼ばれた)があり、林業が盛んでヒノキなど漆器に適した材料が手に入り易かったのです。また奈良井宿は中山道六十九次のちょうど中間地点であり、大消費地の江戸と京都の両方に出荷できる環境だったことも大きく影響しているでしょう。
谷が深く農業には適さない地域で、宿場町でもない。そんな立地で人々が生計を立てるのに、漆器が最適だったのかもしれません。
採取したばかりの漆は水分を多く含んでおり、この樹液のままの状態を生漆(きうるし)と呼びます。通常、漆はこのままでは使いません。夏の天日の下でかき混ぜながら水分を数%程度にまで下げるのです。
この作業を、漆をくろめる(黒目る)と呼びます。意外かもしれませんが、塗料としての漆は水分をほとんど含んでいないのです。
生漆はウルシノキの樹皮に傷をつけ、滲み出た樹液を集めたものです。天然の野山で採取するため、木屑や木の葉のかけらなどの塵が入っていたりと、塗料として使うには少々手を加えなければなりません。
しかし、一番厄介なのは目に見えないモノ ー微生物ー です。生漆は水分も多く、微生物の栄養となる物質も多く含んでいます。そのため生漆のまま長期間保存しておくと腐ってしまうことがあります。
微生物の生育を抑え、また漆の性質を整えるために”くろめ(黒目)”を行います。
くろめの方法は地域や職人により異なりますが、漆 海棠では”船”と呼ばれる広い容器に漆を広げ、ゆっくりとかき混ぜながら水分を蒸発させる方法で行っています。広い面積に広げることで、大量の漆を一度にくろめることができるのが特徴です。
生漆は、漆の成分と水が乳化しているため白く濁っています。くろめが進んで水分が蒸発するにつれ、本来の漆の色が出てきます。色のグラデーションは、水分量の違う部分です。
夏の炎天下でくろめを進めると、漆が熱をおびてきます。
熱くなりすぎると漆が固まらなくなってしまうため注意が必要です。
逆にこの性質を利用して、乾きの遅い漆を作ることもできます。
だんだんと水分が蒸発し、黒糖色になってきました。
もう少しでくろめが完了です。
この時点では50℃近くに達しています。
あまり長い時間高温にしておくと、劣化の原因となってしまいます。
くろめが終わり、船から 漆を取り出します。
生漆には塵が混じっているので、粗い麻布で濾過します。
生漆の状態で桶いっぱいだったのが、くろめた後にはこんなに少なくなりました。
生漆は水分を20〜30%程度含んでいるので、その分減ってしまったのですね。
漆器の材料は木材だけではありません。漆を塗る前の器の部分を胎(たい)と呼びますが、胎には木ばかりでなく布、紙、皮、金属、ガラスなど様々な物を用いることができます。
布や紙を漆で固めて胎を作る技法を”乾漆”と呼びます。乾漆は元が布や紙なので、木胎よりも簡単に自由な形に仕上げることができます。
これから絹の江戸組紐を漆で固めて箸置きや花器を作ります。紐や布を漆で固める技法を乾漆と呼びます。
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胎(参照:漆芸用語集)の作り方は様々ありますが、木胎は漆工芸で最も一般的な胎と言えるでしょう。
木は古来から日本の建築や家具、食器や小物、あるいは燃料とあらゆる場面で使用されてきました。漆工芸においても木が最も一般的な素材であるのは当然のことかもしれません。
漆器で木が多く使われる理由は幾つかあります。
こうした優れた機能がある一方、白木のままでは食品が染み込みカビが生えやすいという欠点もあります。その欠点を補う上で、漆は木胎と非常に相性が良い塗料です。
漆は一度固まると水を通さず、また非常に腐りにくいという性質があります。9000年前の縄文時代の遺跡から漆塗りのくしが出土するのも、その性質があるからこそと言えます。
世界で最も木の文化が発達していると言っても過言ではない日本。その日本で漆の文化がこれほどまでに発展したのも必然と言えるかもしれません。
〜生木は歪む〜
漆器の最も一般的な胎(器などを形作る部分)の材料は木です。
木は、切り倒したばかりの生木の状態ではかなりの水分を含んでいます。水分は次第に蒸発し、その過程で材木が歪みます。生木をろくろなどで整形しても、しばらく置いておくと歪んでしまい狙った通りの形の胎になりません。
整形後に歪んでしまわないように、材木は風通しの良い日陰で2〜3年乾燥させます。木は木目の具合によって歪む方向が異なるため、木目の揃っていない広葉樹はヒビが入ってしまうことがよくあります。ヒビ割れを防ぐため、木口にでんぷん糊で和紙を貼っておきます。
紙では破れてしまうように感じますが、これが伝統的なヒビ割れの防ぎ方です。
材木を乾燥させても安心はできません。大きな塊の材木は、場所によって歪みが異なります。そのため乾燥後でも、一部を削ると新たな動きが始まります。非常にゆっくりとした動きですが、1年、2年と経つうちに目で見てわかるくらいになることもあります。
目的の形に粗削りし、歪みが止まるまでまた数年寝かせます。時間のかかる作業ですが、材料から丁寧に作り込むことを大切にしています。
漆器は、生地に何度も丁寧に漆を塗り重ねて作ります。通常、木地から仕上げまで6回以上塗りの工程があります。ただ単に塗り重ねると書くと簡単に聞こえるかもしれませんが、実は大変な作業です。
漆は、光沢のある平滑面にはうまく付きません。塗ることは出来ても、ちょっとした衝撃や力で剥がれてしまいます。
漆を塗って、乾くとツヤが出ます。これは下塗りでも中塗りでも同じです。このツヤのある面に次の漆を塗っても、強度が出ません。
そこで、最後の仕上げ以前の段階では、漆を塗ったら必ず研ぎの工程が入ります。
塗る>>研ぐ>>塗るの繰り返しです。
漆は研げる程しっかり乾くのに2日ないし3日、色漆の場合には5日程かかるので、1層塗るのに一週間程度要します。
木地から仕上げまで6回塗ると、仕上げまで最低でも一月半の時間がかかってしまいます。そこに装飾が加われば更に時間が必要です。
ご注文からお渡しまで数ヶ月お待たせしてしまうこともありますが、気長にお待ちいただければ幸いです。度々製作過程を見に来ていただければ励みにもなりますので、ぜひ工房にお越しください。
漆 海棠の店舗兼住居と工房の土蔵は国の登録有形文化財です。木曽漆器の町、長野県木曽平沢に特徴的な建築様式を今に留めていることが評価され、2000年12月に登録されました。
母屋の内部は書院造りを基本とし、外観については建物が街道に面していること、庇が非常に長いこと等を特徴としています。丁寧な柱の継ぎ目、漆喰の壁、柾目の天井板、床の間の黒柿材、至る所に先人の技を噛みしめながら暮らしています。
工房の土蔵もまた分厚い土壁と漆喰に覆われ、漆の乾燥に重要な温度や湿度が年間を通じて変化のないよう作られています。構造は単純で非常に無駄がなく、機能美を感じます。100年程前に建てられた蔵は所々傷んでいますが、これを少しずつ直しながら、日本の建築文化を後世に残していかなければなりません。
漆器もまた、日本が世界に誇る文化の一つです。これを守り、世に広め、のちの世に伝えることは私たち漆芸家の使命です。
漆器には朱、黄、緑、最近では紫や青など様々な色が使われています。その色はどうやって出すのでしょうか。
皆様ご想像の通り、顔料によって色付しています。精製した透漆(すきうるし 漆芸用語集参照)に、赤色系統なら古来より辰砂(しんしゃ)や弁柄(べんがら)といった顔料、緑なら酸化クロム(Ⅲ)などを使い、配合割合などを変えて目指す色を作り込みます。透漆と顔料があれば、いつでも色漆を調合できます。
しかし、黒だけは違います。黒漆は、特別なタイミングでしか作れず、一手間かかります。
以前の記事《漆をくろめる》で、生漆から漆を精製する工程を書きました。黒漆はこの「くろめ」の時に作るのです。正確には「くろめ」の前、生漆の状態の時に作るといったほうが良いのでしょう。
黒漆は、生漆に少量の鉄粉を混ぜて作ります。といっても、鉄粉を顔料のように使うのではありません。鉄粉は後に濾過して除去してしまうのです。
生漆に鉄粉を混ぜて10日間程毎日攪拌しながら置いておきます。すると鉄粉の一部が鉄イオンとなり、ウルシオール(漆芸用語集参照)と錯体を形成することによって全ての可視光を吸収する深い「漆黒」が出来上がるのです。。
生漆はちょうどミルクコーヒーのような色をしていますが、鉄粉を混ぜて数日経つと泡が立ち始め、グレーに変わってきます。色の変化がなくなった頃に漆をくろめれば黒漆の完成です。
生漆は保存が効かないこと、鉄粉を混ぜて毎日攪拌し、くろめを行うという作業が大変なことから、黒漆はそれほど頻繁に作ることができません。失敗すれば相当量の漆を失ってしまいます。
年に一度漆をくろめる時にしか作れない黒漆。
基本的な色でありながら最も奥が深い色です。
当店は木地から全て手作りしているので、多様なオーダーに対応可能です。形、大きさ、材質、仕上げ等ご希望をご連絡下さい。すぐにお見積もりをご返信いたします。
美しい四季の移ろいがある日本には、色を表す言葉が多くあります。草花の色、空の色、水の色、生き物の色。”みどり”を表すだけでも ”もえぎ” ”苔” ”松葉” ”青磁” ”うぐいす” ”抹茶” ”青竹” ”若草”…と枚挙にいとまがありません。
黒についてはどうでしょうか。”黒”を表す最も代表的な言葉に”漆黒”という言葉があります。漆芸では様々な色を使います。仕上がりはそれぞれ美しいのですが、上手に塗りあがった時、言い表しようのない感動を覚えるのは黒です。
塗りあがったばかりの黒。まだ透明感がなく、マットな仕上がりです。それが10年も経つとどうでしょう。覗き込むと、どこに底があるのか分からない程に深い透明感をたたえ、手を入れればそこに無限の空間があるかのようにさえ思えてきます。
毎年長い冬に閉ざされるイヌイットの人々の言葉には、白を表す表現が20程もあるそうです。雪と氷を観察し続けたからこそ白の中にも違いを見出したのだと思います。
漆という文化を開花させた日本の色”漆黒”。私たちはこれを大切に受け継いでいます。
漆器の産地は全国にたくさんありますが、それぞれの地には、そこで漆器産業が根付いた理由があると思います。
木曽漆器は、塩尻市木曽平沢(旧木曽郡楢川村平沢)で主に作られています。木曽漆器が発展したのは
といった背景があったからでしょう。人の流れ、気候、漆の化学的な性質、それらの条件が満たされて産業として発達してきたのではないかと思います。気候と漆の化学の関係については別の記事で書くことにして、ここでは周辺の産業や歴史との関連について書こうと思います。
木曽平沢は、旧中山道奈良井宿と贄川塾との間に立地しています。中山道は江戸と京都を結ぶ街道の一つとして栄えてきました(正確には草津宿で東海道と合流)。近くには江戸幕府直轄林(明治以降は御料林と呼ばれた)があり、林業が盛んでヒノキなど漆器に適した材料が手に入り易かったのです。また奈良井宿は中山道六十九次のちょうど中間地点であり、大消費地の江戸と京都の両方に出荷できる環境だったことも大きく影響しているでしょう。
谷が深く農業には適さない地域で、宿場町でもない。そんな立地で人々が生計を立てるのに、漆器が最適だったのかもしれません。
漆 海棠は旧中山道奈良井宿と贄川宿の間に位置する漆器の町、木曽平沢で代々続く漆芸店です。
をコンセプトとして活動しています。モダンな作品を作ることと伝統文化を守ることとは相容れないように感じるかもしれませんが、私たちはむしろこの活動こそ文化を伝承していく最良の方法だと信じています。
ここで少し漆器製造についてお話ししておきましょう。
産業としての漆器製造は生地を作る木地屋(きじや)、塗りが専門の塗師屋(ぬしや)、加飾を専門とする絵付師というように分業化されているのが普通です。
定型の木地を大量に作り、各工程を専門の職人が行うことでコスト的にも時間的にも、また生産能力の面でも優れています。一方で、どの品をとってもそれほど変わり映えがしないという結果に陥りやすいという構造も孕んでいます。実際、木曽漆器は一度かなり衰退しました。現在では勢いを取り戻しつつありますが、30年ほど前まではどの漆器店も同じような物を製造して過当競争に陥り、一部は外国産の安価な漆器を仕入れ、あるいは漆に似た塗料(ウレタンなど)を使用した製品を売るなどして自らの価値を下げてしまいました。時代が変化しても旧来同じものを作り続け、その結果徐々に人々に受け入れられなくなり、遂には廃業した漆器店も多くあります。これでは伝統文化を守れるはずがありません。
私の父は、まさにこの変遷を目の当たりにした世代です。当店も先々代までは職人を雇って漆器を製造し、日本各地の旅館や料亭に卸す製造卸でした。大正から昭和へ、そして戦後の高度経済成長時代にかけて漆器産業は衰える事がありませんでした。その陰で、日本国民の生活は西欧化が進み、漆器を使う家庭が減っていきました。漆器の消費はどんどん減って行き、先ほどお話しした道を辿りました。漆器の数十年使えるという特性も災いしたかもしれません。時代の変化を敏感に感じ、それに合わせて変化していかなければせっかくの素晴らしい文化も衰退してしまうのです。
父はそのことに気づいていたのでしょう。旧来の漆器製造をやめ、自ら木地を挽き下地を施し、仕上げまで行う漆芸作家の道を選びました。その作風はモダンで、テーブルにも洋食にも違和感なく使える作品が多数あります。私も幼い頃から父の作品に触れ、知らずしらずの内にモダンな漆器が当たり前の存在となっていました。そして今日、その作風を継承しつつ更に発展させています。
伝統とは、変化しない核心(コア)部分を堅持しつつ、常に技術とデザインを向上させ、その結果人々に受け入れられ、学びたいと思う人が多く現れ、世に広まり受け継がれていくものだと私たちは考えています。
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採取したばかりの漆は水分を多く含んでおり、その状態を生漆(きうるし)と呼びます。通常漆はこのままでは使いません。
夏の天日の下でかき混ぜながら水分を数%程度にまで下げるのです。この作業を漆を”くろめる”と呼びます。意外かもしれませんが、塗料としての漆は水分をほとんど含んでいないのです。
生漆はウルシノキの樹皮に傷をつけ、滲み出た樹液を集めたものです。天然の野山で採取するため、木屑や木の葉のかけらなどの塵が入っていたりと、塗料として使うには少々手を加えなければなりません。
しかし、一番厄介なのは目に見えないモノ ー微生物ー です。生漆は水分も多く、微生物の栄養となる物質も多く含んでいます。そのため生漆のまま長期間保存しておくと徐々に腐ってしまいます。
微生物の生育を抑え、また漆の性質を整えるために”くろめ”を行います。
”船”と呼ばれる広い容器に漆を広げ、ゆっくりとかき混ぜながら水分を蒸発させます。
生漆は、漆の成分と水が乳化しているため白く濁っていますが、水分が蒸発するにつれ本来の漆の色が出てきます。色のグラデーションは、水分量の違う部分です。
夏の炎天下でくろめを進めると、漆が熱をおびてきます。
熱くなりすぎると漆が固まらなくなってしまうため注意が必要です。
逆にこの性質を利用して、乾きの遅い漆を作ることもできます。
だんだんと水分が蒸発し、黒糖色になってきました。
もう少しでくろめが完了です。
この時点では50℃近くに達しています。
あまり長い時間高温にしておくと、劣化の原因となってしまいます。
くろめが終わり、船から 漆を取り出します。
生漆には塵が混じっているので、粗い麻布で濾過します。
生漆の状態で桶いっぱいだったのが、くろめた後にはこんなに少なくなりました。
生漆は水分を20〜30%程度含んでいるので、その分減ってしまったのですね。
漆器は古くさい。特に若い方はそう感じているのではないでしょうか。これは私たち漆芸作家の責任でもあると思います。 漆 海棠は伝統的な漆の技術を使いながら、 現代の生活にもマッチするモダンな作品を作っています。オーダーメイドも承っております。お気軽にご相談下さい!
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